〜YouTube・Instagram・TikTok・LINE・Googleマップの正しい使い分け〜

はじめに
美容クリニックがYouTubeで集客をしていく上で、どのSNSを使ってもいいというわけではありません。媒体ごとに「得意分野」があるので、どのSNSを活用して、どんなWEB媒体で集客・集患をしていくか…選び方を外すと、時間も広告費も消えてしまいます。
そこで本記事では、美容クリニックの目的別のSNS運用法について解説します。
高額施術、新規集患、クリニックや先生の認知拡大、リピート率UP、クーポンサイトではなく適正価格で集客・集患(単価UP)、地域の保険診療、コスメ販売…
これらの7つの目的に合わせて、貴院が行うべきSNS運用やWEBマーケティングについて1つずつ解説していきます。
実際にどのように活用していけばいいか、こちらの動画でも解説しています。
まず結論:SNSは「役割の分担」で成果が出る
結論、どの目的にあわせてどのSNSを使えばいいかというと、以下の通りです。
- YouTube=教育と信頼がメイン。高額施術、単価UP、検討層の獲得に超強い。
- Instagram=世界観とファン化。症例、ストーリーズ、DMで距離を縮める。
- TikTok=爆発的認知獲得に強い。潜在層に素早く広げることができる。
- LINE=再来院とLTV最大化。クローズドな環境での配信・教育、アフターケア。
- Googleマップ(MEO)=地域×保険診療の新規獲得。上位表示と口コミ。
そしてさらに、これらの分担したSNSを導線設計してつなぎます。
たとえば、
YouTubeで集客→LINEに登録→予約ページ・施術ページなどHPに飛ばし予約してもらう
Instagramで症例画像や施術案内の投稿をみてもらう→YouTubeで教育→LINEに登録
TikTokで認知→TikTokのプロフィールに飛ぶ→LINE/HPに飛ばして予約を促す
Googleマップで検索に引っかかる→ページや口コミをみてもらう→予約、来院
導線はいくらでも設計できますが、よくあるやり方はこの形です。もちろん、YouTubeからインスタに誘導することもあれば、LINE上でYouTube動画をみてもらい、教育をすることもあります。なんでもできちゃいますね。
実際、様々なクリニック様にて合同会社エクセンドがこれらの目的別SNS運用を行ったことで、
- YouTube発信を強化し、高額施術の問い合わせ:月5→月35件。
- Instagram×YouTube導線で来院が2.7倍に増加。
- MEO最適化で保険診療予約:月70件超を安定化。
など、様々な売上拡大に貢献することができました。
ここからは早速、目的別SNS運用方法について解説していきます。
目的① 高額施術を売りたい → YouTube
高額施術を受けてもらうには、クリニックや先生の信頼が必要になります。
患者様目線で考えると、やはり高額でしかも失敗の可能性のある外科手術であればあるほど、長く検討します。
「本当にこの施術で私のたるみは改善できるのかな?」「このクリニックで大丈夫かな?」など。
患者様が予約前の「クリニック選び」の段階で気になることは主に以下についてです。
- 自分はどの治療を受けるべきか
- 費用はどのくらいか
- リスクや副作用はないか、施術を受けて満足できるかどうか
- クリニックの評判・口コミや事例(症例写真)※症例写真はあればあるほど良い
飲食店や旅行のホテル探しと同じように、自分がその体験をする上で参考になる情報がないと、絶対に予約につながりません。
だからこそ、口コミを見るし、症例写真をみて自分の理想にあった施術をしてもらえそうか判断するのです。
そこで参考になるのが、長尺でのYouTube動画です。
YouTube動画は、先生の人柄やキャラクター、信頼に足る人なのかを視覚的・聴覚的に判断できます。その上、その先生の話を聞いて、納得感が得られたら「この先生に施術してもらいたい」と、比較検討を超えた先の「予約するかどうか」のところまで教育できるわけですね。
要因はシンプルです。
役割を分担し、導線でつなぎ、数値で直す。
これだけで変わります。
では、YouTube動画でどういった動画を公開すれば視聴者を獲得し、予約につながりやすくなるのか。具体例を挙げてみます。
どんな動画を公開するか(検索される動画)
- 「二重埋没の失敗回避5条件」
- 「鼻整形のダウンタイム完全ガイド」
- 「脂肪吸引の合併症と確率」
- 「クマ治療の種類・費用・向き不向き」
- 「価格の理由。工程の違い」
どう作るか(型)
- 結論を先に。
- 要点3つ。
- 症例写真・図で具体化。※イメージしやすいように、症例写真や図式での解説は必須。
- FAQで不安を0に。視聴者の悩みや聞きたいことを先回りし、懸念点潰しを行う
- CTAは「LINE→診療メニュー→予約」とわかりやすくする。※LINEではなくHPやメディカルフォースなどのツールでもOK。
目的② 新規の見込み客(顕在層)を増やしたい → YouTube
これもまたYouTubeです。(ポジショントークではないです)
顕在層とは、「自身のニーズや欲求を認識しており、解決策となる具体的な商品やサービスを比較検討している段階の層」のことを指します。つまり、すでにアンチエイジングや施術に対して興味関心を持っており、すでに施術を考えている人たちのことです。
そんな顕在層である見込み客・視聴者は、悩みを解消したく、悩み語+施術名のキーワードで探します。
例)「クマ取り ダウンタイム」「脂肪吸引 リスク」「鼻整形 費用」。
YouTubeにおいて、新規の見込み客を集める手順
- 見込み客が知りたい情報や、悩みを解決できる解説動画を制作。
- 動画内では貴院のクリニック案内や予約方法、公式ラインの追加方法などについて説明する。
- タイトルとサムネイル、概要欄に検索されるキーワードを入れる。
- 本文は結論→要点3つ。
- 症例・価格・注意点を具体的に示す。
- ※症例画像を掲載する際は、医療広告ガイドラインに準じて、必ず「価格・リスク・副作用」の記載をしてください。
- 概要欄にLINEの追加リンクを挿入し、固定コメントにも入れる。
失敗例と対策
- 前置きが長く、視聴者に離脱される → 冒頭で結論を話す。
- 同じ語尾が続く → 文末表現を回す(です/ます/断定/〜でしょう)。
- ※「施術を受けると必ずこうなります!」のような、施術に対する断定表現は医療広告ガイドラインでは禁止されていますので、表現にはご注意ください。
- 解説が単調、テロップがあるだけでわかりにくい → 症例写真や図式を編集で挿入し、「見てわかりやすい解説動画」にする。
目的③ 保険診療を増やしたい → Googleマップ(MEO)
保険診療は「近さ」で選ばれます。YouTubeやSNSを動かす前に、まずはGoogleマップ対策をして、地域検索された際に上位表示を狙うことが集患に繋がる最短施策です。(もしくは広告を回すか)
対策すべきこと
- 基本情報:診療科、時間、決済、駐車場、写真。
- 写真:外観、受付、待合、施術室、アクセス。
- 投稿機能:週2回。季節ケア、混雑予告、院内ニュース。
- 口コミ:★4.5目標。診察後に患者様にQRコードなどで口コミ記入ページに飛んでもらい、口コミ記入の依頼。即日返信をする。受付の従業員様との連携が必須。
目的④ リピーターを増やしたい → Instagram × YouTube
リピーターを増やす上で、施術の満足度とファン化がカギです。こちらは、Instagramで距離を縮め、YouTubeで信頼を積み上げる方法となります。
この記事を読んでいただいているクリニック様は間違いなく施術の満足度は高く、良いサービスを提供されているかと思いますので、SNS上でのファン化を行う施策について解説します。
Instagramでやるべきこと
- ストーリーズは毎日。Q&A、投票、裏側を見せるなど。
- 症例写真のフィード投稿では「概要/使用する製剤もしくは施術方法/一般的な持続性/費用/リスク/副作用」について記載。
- DMの返信は即日。テンプレを整備しておくと負担が減ります。
- YouTubeやHP、LPのリンクをプロフィールに記載する。
YouTubeでやるべきこと
- 見込み客が求める情報を提供する解説動画の制作。
- 先生の価値観や、こだわり、そして先生のキャラクターを魅せる。
- 「院内密着」「先生に50の質問」など人柄がわかる動画。
- 概要欄にて、YouTubeやHP、LPのリンクを掲載。
目的⑤ 認知を広げたい → TikTok
とにかく認知を広げたいなら、TikTokです。というのも、TikTokの性質上、美容医療やアンチエイジングに興味関心を抱く人や、そもそも非フォロワーへ強く届くためです。
どのような動画を作るべきか?
- 症例ビフォーアフターの縦スライド。
- 「整形あるある」などの視聴者共感型コンテンツ。
- 「この有名人の顔が綺麗な理由は?」など、エンタメチックな企画。
注意
- プロフィールに公式LINE/HPを掲載。
- 動画の固定コメントや動画終盤で視聴者の行動を指示(保存/プロフィールへ)。
目的⑥ 顧客単価(LTV)を上げたい → YouTube+Instagram
YouTubeは、E-E-A-Tに基づき信頼を高め、「ずっとこのクリニックに通いたい」と思ってもらいつつ、他の施術もクロスセルで受けてもらい顧客単価を上げていくのに長けています。
このE-E-A-Tは美容クリニックがWEB上で集客していく上で絶対に必要な要素となりますので、ぜひ活用してください。
E-E-A-Tとは
E-E-A-Tとは、Googleが「本当に信頼できる情報」を評価するための指標です。特に美容医療や健康関連は「YMYL(Your Money or Your Life=お金や命に関わる領域)」に分類されるため、この4要素が検索で他院よりも見込み客にリーチしやすくなるためには必須の要素となります。
「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」
の頭文字を取ったもの。E-E-A-Tの高いコンテンツ、つまり「実際に経験し、専門的に正しく、業界から評価され、信頼できる情報」であると、YouTubeやGoogle検索上で上位に表示されるようになり、見込み客を獲得しやすくなります。
E-E-A-Tについては、こちらの記事でも解説していますのでぜひご覧ください。
また、Instagramであれば、属人的なファン化を行い、リピートを狙うことができます。
見込み客や既存顧客の日常(Instagram)に、先生やクリニックの情報を取り入れることで「何をするにしてもこのクリニックに行く。この先生を指名する」と、リピーター化・LTV最大化ができるようになります。
YouTubeでやるべきこと
- 当院ならではの強み、特徴について解説する動画
- 先生の腕前・技術を魅せる「施術の実演動画」やドキュメンタリー動画
- 先生のこだわりについて話す、施術の解説動画
Instagramでやるべきこと
- 先生の日常ストーリーズの更新
- 症例写真の掲載
指名料がかかっても選ばれる、他のクリニックを検討しない状態を目指します。
目的⑦ ドクターズコスメを売りたい → YouTube + TikTok + EC+LINE
- YouTube:コスメ商品の紹介(成分・使い方・相性・比較など)認知と教育を狙う。
- TikTok:1分レビューで敷居の低い「コスメ紹介動画」をつくる。使用前後の体感など体験談ベースで解説。
- ECサイト構築:商品LPやSNSとの連携、SNSからECサイトに飛んで購入しやすい導線を作る。
- LINE:定期便の購入を促したり、次回クーポンの提示で購入訴求。
よくある失敗 → こう直す
- すべての媒体で同じ投稿 → 媒体ごとに最適化。
- 結論が遅い → 結論ファースト+章立て。
- 同語尾連発 → 文のリズムを回す。
- 指示語が遠い → 名詞でリライト。
- TikTokに導線なし → プロフ/固定コメで1アクション。
- MEO放置 → 週2投稿+口コミ即日返信。
よくあるご質問
Q1. まず最初に1つだけ選ぶなら?
A. 高額施術・単価UPやリピーター化を狙うならYouTube。地域×保険診療での集患はMEO。認知獲得で予約数を増やすならTikTok。
Q2. YouTube動画の長さは?
A. 10〜20分が目安。結論→要点3つ→症例/FAQ→CTAの流れが理想的。
Q3. Instagramは毎日やるべき?
A. ストーリーズは毎日。フィード投稿は週3ほど。リール動画は週1–2を目安に公開していくと良いです。
Q4. LINEはどのくらいの頻度?
A. 週1–2で配信をしましょう。都度、LINE登録した見込み客にアプローチできる体制をとってください。ここでクーポンの提示ができれば、クーポンサイトを介さずとも、手数料なしでクーポンの販売が可能です。
Q5. MEOは何から?
A. 基本情報・写真・口コミ依頼/返信が優先的。評価★4.5を目標にしましょう。
まとめ
本記事では、美容クリニックの目的別SNS運用方法について解説してきました。
SNSは、役割の分担で成果が出ます。
- 教育・信頼、顕在層の獲得=YouTube。
- 世界観・距離感、既存視聴者の予約獲得=Instagram。
- 認知の獲得=TikTok。
- LTV向上・再来院、リピーター化=LINE。
- 地域×保険診療=Googleマップ。
SNSの特徴を踏まえ、目的にあわせてそれぞれSNSを活用すべきということをお伝えしました。
ただ、クリニック様の状況によっては、どのSNSを活用し、どういった集客戦略を行えばいいか不安なクリニック様も多いかと思います。
合同会社エクセンドでは、これまでYouTubeを筆頭にさまざまなSNSで集患を行いクリニック様の裏側のサポートをさせていただきました。
そんな弊社は、今期間限定でクリニック様のYouTube集客支援やSNS運用支援に向けた無料の個別ロードマップ相談会を開催しております。
他にも、YouTubeを活用していきたいクリニック様向けに自社でYouTubeを運用し集患に繋げていくためのYouTube集客“丸パクリ”テンプレを配布中です。
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